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単層カーボンナノチューブは保護フィルム技術に革命をもたらします: 極薄の永久導電性感圧接着剤(PSA)

  • 新たな導電性感圧接着剤(PSA)で、その透明性は驚異的なほどであり、耐用年数の最後の瞬間まで、安定した導電性を維持します。
  • 接着剤内部の単層カーボンナノチューブにより、層数を減らすことができ、加工のコスト効率が上がります。
  • ナノチューブにより可能となる新たな一連の特性により、感圧接着剤(PSA)の標準的な用途範囲が拡大し、光学フィルムや、フレキシブルディスプレイなどが含まれます。

導電性感圧接着剤(PSA)の世界市場は、広範囲にわたる用途により、2025年までに125 億ドルに達すると予測されています。成長を持続させるため、業界は常に、時間の経過による導電性の低下、低い透明性、または限られた柔軟性などの欠点のない帯電防止感圧接着剤(PSA)へのソリューションを模索してきました。

OCSiAl の優れた単層ナノチューブを用いる ソリューションは、こうした問題に対処し、シリコン製感圧接着剤(PSA)テクノロジーの新時代を切り拓くものです。使い勝手が良いナノチューブマスターバッチTUBALL™ MATRIX 617 は、幅広い剥離強度の感圧接着剤(PSA)フィルムにおいて 90% 以上の透明性と組み合わさった優れた導電性をもたらします。

ナノチューブのマスターバッチは、標準的な混合手順や装置を変更することなく、シリコン製感圧接着剤(PSA)樹脂に添加することができます。「最近開発した製品は、マスターバッチで、使い勝手の良い反応性シリコンポリマーと、シリコン製感圧接着剤(PSA)システム向けとして特に設計された事前分散した TUBALL™ 単層ナノチューブをベースにしています。この製品は、ナノチューブ分散の品質が極めて高いため、特定の用途、とりわけ低固形分システムでの取り扱いが容易です。」、OCSiAl Group のエラストマー開発サポートリーダーの Ekaterina Gorbunova は、このように述べています。

わずか0.2%の TUBALL™ MATRIX 617 を添加するだけで、感圧接着剤(PSA)フィルム内に導電性粒子を均一に分散させることができます。これにより、何回か剥がされ、高温に曝された後でさえも、107 Ohm/sq未満という安定した表面抵抗値を維持することができ、タッチパネル操作の安定性に関する厳しい要件も満たすことができます。これに対して、従来型のポリマープライマーを用いたこれまでの感圧接着剤(PSA)では表面抵抗値 1010 Ohm/sq, が限界であり、このレベルを超えると、時間の経過とともに不安定になる傾向が見られました。

このたび新たに開発した永久導電性シリコン製感圧接着剤(PSA)を配合することで、必要とされる層の数を抑えることができ、プライマーも不要となるため、コスト効率が向上します。これにより、微細にして柔軟、透明にして高感度な新世代のフィルムを実現できます。こうしたフィルムは、エレクトロニクス、医療機器、自動車産業、梱包など、需要の大きい分野にも適しています。

サンプルをご希望の方は、こちら(tuball.com)にお進みください。