OCSiAl社、世界最大カーボンナノチューブ生産拠点をルクセンブルグに建設

201775日(ルクセンブルグ大公国、ルクセンブルグ)、ルクセンブルグ大公国経済省と単層カーボンナノチューブの世界最大の製造会社である OCSiAl は、年間生産能力250トンのSWCNT生産施設の建設に関する提携に合意したことを発表しました。OCSiAl は、合計約800万〜1000万ユーロを投資し、研究開発、製造、営業販売、設備維持、顧客サポートなどの専門分野で最大200人分の雇用を計画しています。

ルクセンブルグ政府は、OCSiAl SWCNT生産・研究開発施設の建設のための土地使用権を付与する予定で、既にディフェルダンジュ(ルクセンブルグ南西部の都市)にルクセンブルグ経済省から提示された用地を今回の大きなプロジェクトの為に選定済みです。OCSiAlヨーロッパCEO、コンスタンティン・ノットマンは「今回世界最大のこの施設向けの用地選定理由は、ルクセンブルグが工業に対して理解があること、先端技術の開発に援助を惜しまないためです。OCSiAl グループの本社はルクセンブルグにあり、国や地方行政のレベルの高さと提携時における業務をテンポ良く実行できることについて認識しておりました。同国の対応により、新技術の開発も加速可能と考えています。」 とコメントしています。

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副首相兼経済大臣であるエティエン・シュナイダーは、「OCSiAl 社の新しい生産・研究開発拠点がルクセンブルグに建設されるということは、大公国が国際的なハイテク企業の投資対象・研究開発の拠点として選ばれたということです。このプロジェクトは、我が国の経済多角化方針に沿ったもので、革新的な素材を持ち、研究活動に力を入れる企業を中心に進められます。OCSiAl社ルクセンブルグ新拠点が、我々の誇る複合材料の中心地として、更に注目を集めることを確信しています。」とコメントしています。

現状では欧州における単層カーボンナノチューブの工業的規模での生産が可能な企業はOCSiAl のみであり、20169月、OCSiAl の主力製品のTUBALL、単層カーボンナノチューブ、がその種の製品として、初めてEUREACH(化学物質の登録、評価、認可及び制限に関する規則)に登録されました。これによりナノチューブの管理方法は世界に先駆けてより明らかとなり多様な工業への応用が期待されます。

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今回生産施設の他に、OCSiAl は、様々な最先端ナノ技術を必要とする複合材料、エラストマー、熱可塑性物質のための工業的ソリューションを提供できるセンターを構築予定です。OCSiAl は、世界各地にある20以上の研究所との共同研究を通して、応用化学の分野での貢献を続けており、そのパートナーは、ルクセンブルグ科学技術研究所(LIST)、フローンホファー協会、ライブニッツ・ポリマー研究所(ドレスデン)、ドイツゴム技術研究所(DIK)、ハンブルグ・ハーブルク工科大学(TUHH)(ドイツ)、三星高度先端技術研究所(韓国)、モスクワ州立大学(ロシア)、バル・イラン大学(イスラエル)、アリエル大学(イスラエル)、ライス大学(USA)と多様です。

OCSiAl は、ルクセンブルグ大公国と共に、革新的技術と未来の新素材の開発に向けて取組む予定ですが、そのうちの一つとして、「未来素材サミット製造の新時代」の開催について発表予定であり、このサミットは、OCSiAl の協賛により、2017111314日、ルクセンブルグにてエコノミスト・イベンツ主催です。サミットには、新素材に関わるトップクラスの製造会社、科学者、技術者、方針策定者が参加、将来の製造業における新素材の役割について議論する予定です。